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2005年09月11日

追悼、おじいちゃん。(1)

去る9月8日、母方の祖父が他界しました。
首周辺から肺にかけてのガンで、
診断を受けたときには既に末期。
食事が摂れなくなってから半年以上。
ここ2ヶ月はホスピスに入っていたので、
本人、親族共に心の準備はできていました。
前回わたしがお見舞いに行ったときは、
強い痛み止めのせいで、呼んでも揺すっても起きなかったけれど、
死去前日は、おばあちゃんが歌う歌に合わせて、
手を振って喜んでいたそうです。
歌が大好きなおじいちゃん。
特に演歌が好きで、毎日のようにカラオケに通っていたほど。
ガンが痛くて歌えなくなってからは、
おばあちゃんが歌を歌って聞かせてあげていました。
1日に2時間も。
おかげでおばあちゃんは、歌がずいぶん上達しました。
お通夜が終わり、親族だけが式場に残った頃、
おばあちゃんが言いました。
「じいちゃん、歌うたってやろうか」
祭壇に向かって、照れながらも1曲歌い切りました。
夫婦の永遠の愛の歌を。
親族一同、涙をこらえて拍手を送りました。
二人の長い長い道のりは、まだ続いていました。

投稿者 midorim : 2005年09月11日 04:47

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